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なぜフォームが崩れるのか?

― 成長期に起こる体の変化

「最近フォームが崩れてきた気がする」 「前はもっときれいに走れていたのに」

こうしたご相談は、小学校高学年から中学生にかけて特に増えてきます。 実はそれは努力不足ではなく、成長期特有の体の変化が影響している可能性があります。


① 身長が急に伸びる

成長期には短期間で身長が大きく伸びます。脚が長くなり、体のバランスが変わります。

これまでの感覚で走ろうとすると、 重心の位置がずれたり、接地のタイミングが合わなくなったりします。

つまり「下手になった」のではなく、 体が変わったことで動きが追いついていない状態なのです。


② 筋力と骨の成長のズレ

骨は急激に伸びますが、筋肉はすぐには追いつきません。

その結果、

  • 股関節が硬くなる
  • ハムストリングの張りが強くなる
  • 体幹が不安定になる

といった変化が起こります。 フォームが崩れるのは筋力不足というよりも、 バランスの再調整が必要な時期と考えた方が自然です。


③ 重心位置の変化

身長が伸びると重心の高さも変わります。

前傾姿勢が取りづらくなり、上体が起きやすくなります。 結果として、

  • 接地が体より前になる
  • ブレーキ動作が増える
  • 加速がスムーズにいかない

といった変化が表れます。


④ 力みの増加

成長期は「速くなりたい」という気持ちも強くなる時期です。 しかし焦るほど力みが生まれます。

肩が上がる 腕が固まる 呼吸が浅くなる

力みはフォームを崩す大きな要因になります。


崩れたときに大切なこと

フォームが変わってきたと感じるときこそ、焦って走り込むのではなく、基礎に意識を戻すことが重要です。

姿勢・股関節の動き・接地位置を一つずつ確認しながら、ドリルを丁寧に行いましょう。

特に意識したいのは、

  • もも上げドリル(体の真下で接地する感覚を取り戻す)
  • スキップドリル(リズムと股関節の可動域を整える)
  • 流し(フォームを崩さない範囲での軽い加速確認)
  • 壁押しスタート練習(前傾姿勢と前足重心の再確認)

こうした基礎ドリルは派手ではありません。 しかし成長期の揺らぎを安定へと導く再調整になります。

フォームの乱れは後退ではありません。 体が変わったからこそ起こる、再構築のサインです。


客観的に確認するという選択

成長期のフォームの揺らぎは、自分では気づきにくいものです。

「何が原因なのか分からない」 「どこを直せばいいのか具体的に知りたい」

そう感じたときは、一度フォームを客観的に確認してみることも一つの方法です。

トータルスポーツの来場個別教室では、 姿勢・接地位置・重心・腕振りを整理し、 今の体に合った調整方法を具体的にお伝えしています。

成長期は不安定だからこそ、大きく伸びるチャンスでもあります。 焦らず、丁寧に整えていきましょう。


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