クラブチーム

🏃‍♂️速い選手は自然とできている『ヒップロック』

マーカーを使ったツースキップ練習

陸上競技のフォーム作りで欠かせない動作のひとつが**「ヒップロック」**です。

ヒップロックとは、骨盤の位置を高く保ち、接地した脚を素早く切り替える動きのこと。これが安定してできることで、スピード維持や効率的な走りにつながります。

今回は、そのヒップロックを身につけるための基本ドリル 「ツースキップ」 を、マーカーを使った方法でご紹介します。


🛠 準備

  • マーカー(カラーコーンやディスクマーカーでもOK)
  • 平坦で安全な走路

📏 マーカーの置き方

  • マーカー同士の間隔は 3〜4足長(自分の歩幅で測る)
  • 直線上に10〜15個ほど並べる

📋 やり方

  1. スタート姿勢 背筋を伸ばし、軽く前傾姿勢を作る。
  2. ツースキップ動作 片足で2回連続の接地(スキップのような動き)→反対足で2回。 例:右足×2 → 左足×2 → 右足×2 → 左足×2
  3. ヒップロック意識
    • 接地ごとに骨盤をしっかり高く保つ
    • 地面を押す感覚を強く意識する
  4. マーカーをリズムよく通過 各マーカーを“通過ポイント”として一定のリズムをキープする
  5. 最後まで抜け切る ゴールを抜けるまでフォームを崩さない

🎯 ポイント

  • 接地は「つま先〜母指球」で軽く
  • 膝を高く上げすぎず、腰の高さを一定に保つ
  • 腕振りはコンパクト&リズミカルに
  • 速度よりも正しいフォームとリズムを優先

💡 応用例

  • 距離を伸ばす:マーカー数を増やしてフォーム持続力を強化
  • 間隔を変える:3足長→4足長でよりストライドを広げる感覚作り
  • ラダーと組み合わせ:ウォーミングアップの一部として効率UP

このツースキップは、ヒップロックだけでなく接地感覚・リズム感・バネ感も養える万能ドリルです。

練習の前半で取り入れることで、その後のダッシュや加速走の質も大きく向上します!


【代表コーチプロフィール】

吉見 侑真(Yuma Yoshimi)

中学時代に陸上競技を始め、高校卒業後、鍼灸師を目指して森ノ宮医療大学に進学。

在学中より陸上・テニス・アメフト・サッカーなど多種目のトレーナー活動に従事。

トレーナー・研究団体『HUREC』にて、先天的な身体連動性に着目した動作調整技術を習得。

東洋・西洋医学を融合させた鍼灸施術と連動性トレーニングを組み合わせ、これまで延べ500人以上のアスリートをサポート。

現在もトレーナーおよび陸上コーチとして活動中。


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